死にたいのは死にたいからではなく
全てを壊したくなるからだと
大好きな本に書いてありました
全てをぶち壊して
粉々にして
もう戻れなくなるまですべて壊してしまいたい

のに

壊せないのはどうしてなんだ

 

あなたのことが嫌いでした
きっと今までであった人で五本の指に数えられるくらいに嫌いでした
真っ直ぐに私の目を見て指をさすようなあなたのことが何よりも嫌いでした
傷つきたくはなかった
あなたと一緒にいると私はぼろぼろになっていくのです
あなたが私をどう見ているのか、私には到底理解ができず
好きだから、とつけられても満たされることはなく
それが愛だというのなら 傷ついている私の心はいったい何だというのですか

私が歪んでいるのは知っています
私から見ている世界は、教会のステンドグラスのようにどろどろとしていて
水の中から見上げる空のようにとろとろと歪んでいるらしく

酷く息苦しいけれど、それと同じくらい美しいなあと思うのです

 

私のことをわかった気になって

いつだってあなたは上から目線で

私がどう思っているのかを本当に知りもしないのはあなたなのに

「私のこと分かろうとする気もないでしょ」

なんて

わからないものはわからないのに

私の気持ちなど知りもせず

感情が出やすい私の、少しだけ漏れ出た感情ですべてを知った気になっているあなたのことが嫌いです

さよならがしたいのに

嫌いだと 言えてしまえばいいのに